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木更津キャッツとフラガール

映画の日なので「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」「フラガール」を観ました。
2作で2000円だよ。お得だね。でも、その後買い物したりお茶したり外食したりで、全然節約にならなかったけど。無職生活一日目にして、1万円ほど散在してしまいましたとさ。

話題の「フラガール」は、蒼井優が素晴らしい。
なんと言っても、いわき弁とフラの腰ふりが半端ない!
井筒監督もこちらで絶賛しております。
http://www.tv-asahi.co.jp/tiger/contents/100/107/jibara/index.html

「ハチミツとクローバー」の浮世離れした美大生はぐみ役もかわいらしくてよかったんだけど、「フラガール」の現実的な高校生役も良かった。
どちらも、かわいくて純真な少女の外見をもちつつ、芯は誰よりも強い、という役どころ。
キャラクターを自分なりに作り上げていくのが、本当に上手いよね。

物語は、題名だけ聞くと「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」みたいな、青春チームものかと思いがちですが、もうちょっと深い人間ドラマでした。
昭和40年代の貧しい炭鉱町が舞台で、仕事に命をかける骨太な父親や兄がいて、それを支える母親がいて、でも炭鉱の時代は終わろうとしている。そんなとき娘世代の女性たちが中心になってハワイアンセンターという新しい産業(フラダンス)に挑んでいく。
というのが背景の大きな流れ。実話に基づいているんです。だから、結末は分かってる。

でも、私みたいな、ひねくれた見方するやつにもいいな、と思わせるのは、これが単に町おこしの話ではなくて、女性の自立の物語になっている点ですね。
炭鉱のつらい肉体労働から抜け出せる、という動機で集まった少女たちが、
女でも独立して仕事を持てる、女でも男より稼げる
ということの価値に気づいて、プロ意識をもってダンスに励んでいく。
それがさりげなく描かれていて好感大でした。
松雪泰子演じるフラダンスの先生が、娘に暴力を振るった父親を「ぶっ殺し」に、男湯に乗り込むシーン、よかったなぁ。痛快。

この映画の中で恋愛の要素は少ないのだけれど、女性同士の運命共同体、殆ど恋愛に近い強い結びつきが感動的なのでした。

欲を言えば、このハワイアンセンターという地元救済策を考えた人、すごいアイデアマン&名プロデューサーじゃないですか。その人を映画にも出してほしかったな。

でも、ひとこと。豊川悦司の髪型はない。あの、おばちゃんパーマは。
アリかナシで言ったら絶対ナシ!
もともと、おばちゃんっぽく見えない顔でもないだけに、やばさ満点でした。

「木更津~」の感想はまた明日にでも。単純に面白かっただけだけど。

by keikoda2000 | 2006-11-01 23:04 | 映画あれこれ  

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