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ビールを捨てる村上春樹 「1Q84」ネタばれナシの感想

先週は暇だったので、15日に村上春樹の新刊「1Q84」を購入。7日間で一気に読みきりました。
え?7日もかかって“一気に”なんて言えない?
そんなことないよ。育児しながら仕事しながら、一日に数えるぐらいしかない自由時間を使っての7日間だもの。土日も夫が休みじゃなく、48時間まるまる子供に付きっきりだったもの。早めに読了したほうじゃないかと思う。

まぁ、仕事が暇だったというのもあるけど、それぐらい面白かったです。

感想とか批評みたいなものは、下手に書けない村上ワールドなので、えー、本筋とは関係ないところで、ひとつ気づいたことを。

「1Q84」の舞台はもちろん1984年、そして村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」は1970年を舞台にしているわけですが、主人公の男性の描写に隔世の感がありました。

「1Q84」の天吾(主人公)が自宅で夕ご飯を食べるときの描写
「天吾は結局二本目のビールを半分残し、(中略)残ったビールを流しに捨て」(Book2 P96)
にびっくり。
ビールを残して、流しに捨てたってぇ!?

だって、「風の歌を聴け」の有名なフレーズはこうですよ。
「一夏中かけて、僕と鼠はまるで何かに取り憑かれたように25メートル・プール一杯分ぐらいのビールを飲み干し」

村上春樹といえばビール、ですよ。初期的イメージとしては。何かと言えば、ビールを飲む描写が出てきていたのに。
当時、未成年だった私も、大学生になったら、プール一杯分ぐらいのビールを飲んでやるわ、と憧れていたのにー!
(実際に20歳の夏にはそのぐらい飲みました。あ、あと2年前にもドイツにひと夏行って、そのぐらい飲んだ、うまかった)

そりゃね、村上氏が近年とてもヘルス・コンシャスな生活を送っているのは知っていましたが。
まぁ、時代的にも、メタボ対策で、あえてビールを残して捨てるのが、流れかもしれませんが…。

でも、小説はバブルに向かう84年ですよ? 主人公は30歳になったばっかりだよ?
ここは2本目も軽ーく飲んでほしかったところです。

まさか村上作品で「ビールを捨てる」という文章が出てくるとは思わなかった。
デビューから四半世紀、時代は変わってしまったのね…。

以上、小説のメインとは全く関係のない、どうでもいい感想でした。
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by keikoda2000 | 2009-06-23 17:10 |  

実録じゃないけどリアル

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珍しく本の話です。
書店に行ったら、新刊コーナーに角田光代さんの「予定日はジミー・ペイジ」という本が出ていたので、おっ、角田さん、子供産んだのかしらん、と買ってみたのでした。
実は、レジに並んでいる途中で、これはエッセイ(実録)ではなく、フィクションだと分かったのですが、まぁいいやと、購入してみた。

使用しているフォント、唐仁原教久さんのイラストもさりげなくて、素敵な装丁です。
読み終わった後も、イラストだけほっこり眺めていたいような。

でも、この小説の語り手は、「子供ができて、ぜんぜんうれしくないんです」という女性で、産むことを決めつつも、安定期に入っても「避妊しておけばよかったなんて、未だに思」い、妊娠・出産が100%良いこととされている風潮に、なじめなかったりする。

うんうん、わかる。そこがこの小説のリアルなところなんでした。
子供を産むことにちょっとでも疑問があるうちは、きちっと避妊しておくのがベストなんだけど、世の中そうもいかないこともある。
また、たとえどんなに待ち望んだ妊娠でも、やっぱり自分の体が変化するのに戸惑ったり、本当に親になれるのかと不安になったり、途中で迷い悩むのは、当たり前のことなんじゃないでしょうか。

でも、世の中には、産むことを絶対的な善とする、ちょっと宗教がかった人もいらっしゃいますね。困ったことに。
うちの子は、結婚9年目にしてでき、結婚10回目の記念日あたりに生まれてくる、待望の子だけど、基本姿勢はウェルカム!なんだけど、でもやっぱり、産むことが100%良いことなんて思わないもの。

そのへんのもやもやがよく描かれている小説でした。
みんな不安を乗り越えて、親になっていくんだねー。私だけじゃないのね、とも思える作品です。
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by keikoda2000 | 2007-09-11 11:42 |  

水曜日の変

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最近、暑くなったこともあり、仕事が忙しいこともあり、朝ごはん作りを放棄しています。
歩いて100メートルほどのドトールまで行って、トーストなどを食べる毎日…うーん、これじゃいかん。

でも、本日もそういうことになり、じゃコンビニで週刊朝日でも買って、読みながらご飯かな、と思っていたら、ありません、週刊朝日、コンビニに。
だいたい今日は水曜日。週刊朝日は火曜日発売だったはず。
昨日もコンビニに行ったのに、置いてなかったのです。
そのときは毎週火曜日発売というのに確信がもてなかったし、あ、もしかしたら選挙の総力特集を組むので、今週だけ発売を1日ずらすのかな、なーんて推測し、たいして気にしていなかったのですが。

さすがに今日も置いてないのはおかしいよ。
念のため、もう一軒コンビニに行ってみたけれど、やっぱりない!
今思えば店員さんに聞いてみればよかったのかな。
まさか選挙の影響で売り切れ…?なんて思いつつ、諦めてしまったのでした。

ところが、お昼すぎ、駅の売店に行ってみたら…置いてあるじゃん。
うーん、これは店への搬入も遅れてしまったのか、どうしたどうした、と思ったけれど、表紙を見て爆笑。
もうコレしかない、って表紙だよね、完璧!!
ずっと安倍政権を叩いてきた週刊朝日、叩きすぎて首相に名誉毀損で訴えられそうになった週刊朝日、してやったりという気持ちでしょう。
演説中目を伏せた首相の顔に「安倍惨敗」の4文字。キンアカの強さが目にしみます。

週刊新潮や週刊文春はイラストが表紙なわけですが、こういうとき、やっぱり写真の表紙は強い。
だから、本当は通常どおり火曜日発売だったのに、売り切れていたのかもしれないなぁ。
と思って、編集後記を読むと、
「今回は選挙の特集のため、発売日を1日遅らせて総力を注ぎました。でも、やってしまいました。先週号で発売日の変更をお知らせしてなかったのです
という編集長のお言葉が!
おいおいおい、本当にやっちゃったね。そんなポカ、ありえないよ。
月に1度買うか買わないかの私が、あれだけ混乱したのだから、毎週買っている人はもっと戸惑ったはず。

これじゃあ、安倍さんを笑えないよ、と正直思っちゃう。
今日になってようやく赤城農相を更迭した首相とどっちがお粗末なんでしょう。
あれかな、安倍憎しのあまり、「選挙の号で~選挙の号で~溜飲を下げてやる」みたいな意気込みが強くて、そんなことも見えなくなっていたのかな。
とりあえず、完全に傍観者気分ですが、面白いので、もう少しこの攻防戦を見守りたいと思っておりまする。
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by keikoda2000 | 2007-08-01 23:46 |